2026/06/28 20:00

こんにちは、THE GINGER です。
「クロモジ」という和ハーブをご存じですか?
日本の山に古くから自生する香りの木で、茶道の世界では、特別なおもてなしの道具として大切にされてきました。
今日は、このクロモジの香りの正体から、千利休にまつわる話、そして意外な世界とのつながりをご紹介いたします。
クロモジとは?日本に古くからある和ハーブ
クロモジは、クスノキ科の落葉低木。日本の山林に自生する、日本ならではの香木です。
名前は、若い枝にあらわれる黒い斑点が、文字のように見えることに由来すると言われています。
枝や葉には芳香があり、古くから楊枝や和精油の材料として親しまれてきました。
最近では「和のアロマ」として、その香りがあらためて注目されています。
クロモジはどんな香り?
クロモジの香りは、ひとことで言うと「柑橘・花・森林」のバランスがとれた、上品で爽やかな香りです。
カップにお湯を注ぐと、まず森の奥を思わせるような澄んだ香りが立ちのぼり、そのあとに、ほのかな甘さが残ります。
すっと鼻に抜けるこの清々しさが、クロモジの魅力です。
香りの主成分は「リナロール」
このやさしい甘さの正体は、リナロールという香りの成分。
古くからクロモジは、香りで心を落ち着けてくれる和ハーブとして親しまれてきました。
そして、ちょっと面白い話を。
このリナロール、実はあの名香シャネルN°5にも使われている香気成分なんです。
茶の湯の千利休と、パリのココ・シャネル。
時代も国も遠く離れたふたりが、同じ香りに心を寄せていたのかもしれません。
茶の湯とクロモジ ― おもてなしの香り
クロモジは、茶道の世界と深いつながりがあります。
茶席では、亭主がその場でクロモジの枝を削り、和菓子に添えてお客様をもてなしたと言われています。
お客様はその一本を、一期一会の証として、そっと持ち帰る。
香り高いクロモジは、ごちそうであり、もてなしの心そのものでもあったのですね。
上等な和菓子に楊枝が添えられるのは、香り高いこの香木からつくられることに由来します。
なにげない一本に、長く受け継がれてきた心づかいが込められているのです。

クロモジの楽しみ方
そんなクロモジは、お茶として手軽に楽しめます。
カップにティーバッグを入れて、お湯を注ぐだけ。
澄んだ香りとほのかな甘さが、ほっと一息つきたいときにぴったりです。
カフェインを含まないので、夜のくつろぎの時間にも向いています。
〈THE GINGER〉では、国産・有機の生姜をベースに、クロモジと小豆を合わせたティーをご用意しています。
お湯を注いだ瞬間に立ちのぼる、クロモジの清々しい香りを、毎日の最初のひと息に。
まとめ
今日は、和ハーブ「クロモジ」の香りと、茶の湯にまつわる話をご紹介しました。
何気なく使われてきたクロモジには、千利休のおもてなしの心や、世界とつながる香りの物語が隠れています。
次にお茶を一杯いれるとき、ふとこの話を思い出してもらえたら嬉しいです。
